世代を越えて支え合う

子どもと高齢者が共存するメリットとは?

幼老複合施設でのスタッフの注意点

幼老複合施設では、子供と高齢者が同じ空間で過ごす機会が増えることでたくさんのメリットがありますが、スタッフ側が注意すべきこともあります。
子供と高齢者は、活動量や体力面などが大きく異なります。
そのため、高齢者が笑顔で子供の相手をしている場合でも、体力的には高齢者に大きな負担がかかっている可能性を考える必要があります。
幼老複合施設では、子供の相手を高齢者に任せきりにしていてはメリットを超えてトラブルの原因になりかねません。
子供と高齢者の双方の支援は、あくまでスタッフの仕事だということを念頭に置いておくことが大切です。

幼老複合施設のメリット

幼老複合施設とは、保育園のような子供のための施設と高齢者のための介護施設が、一体となっている施設です。
一見、理にかなっていないように思えるかもしれませんが、実はとても大きなメリットがあります。
まず、子供のための施設と高齢者のための介護施設が一体となっているので、高齢者と小さい子供の交流があります。
そこに、大きなメリットがあり、子供たちは高齢者から挨拶や礼儀の大切さを学びます。
さらに、長年の知恵や経験を持っている高齢者から学校では教わらない人生の教訓を学ぶこともできます。
認知症や体の不調を患っている高齢者を見て、いたわりの気持ちや思いやりを子供たちは学ぶことができるのです。

高齢者も無邪気な子供たちと触れ合うことで、自然と笑顔が増えてきます。
活動量が増え、脳が活性化され、やりがいを感じたり、自分は役立っているという自尊心も保てます。
子供たちの親もその恩恵を受けることができます。
子供たちは、親が言ってもわかってくれないとしても、高齢者が言えば納得することもあるでしょう。
また、高齢者は人生経験が長い分、親とはまた違った物事の視点を子供たちに教えることができます。
子供たちは、より広い視野で物事を見ることができるようになるのです。

このように、幼老複合施設には大きなメリットがあります。
そこにいる子供たちだけでなく、介護を必要としている高齢者にも良い感化を与えます。
核家族が進んでいる昨今では、足りなかった部分を補ってくれるのが幼老複合施設なのです。
幼老複合施設についてもっと知りたい方はこちら>>>『支え合い笑顔を作る幼老複合施設